2026年8月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『おぎやはぎのメガネびいき』(毎週木 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明が、父親の容態が急変して家族が集まる中で「別れの言葉」を電話越しに父親へ伝えたと語っていた。
小木博明:台湾、仕事で行ってね。で、3日目か。最終日近いところだな。夜よ。
矢作兼:ねぇ、夜だよね。帰る前日だね。
小木博明:ウチの家族、みんなでグループLINEをしてて。
矢作兼:たしかにね、小木がずっとLINEしてたの、移動中とか。
小木博明:そう、そう。急変したりとかして、病院に搬送された。みんな向かいます、とか。11人ぐらいいるから、そのグループLINE。
矢作兼:へぇ。
小木博明:で、みんなが色々動いてくれてんだけど、俺は台湾で良いメシ食ってんじゃん、ずっと。
矢作兼:まぁ、そうだな。
小木博明:自分だけ行けない、歯がゆいというか。そういう気持ちもあって。で、夜になって急変して。
矢作兼:ああ、容態が。
小木博明:血圧が50以下になると、家族って呼ばれるんだって。
矢作兼:へぇ。
小木博明:そういう暗い話で聞かないでよ、皆さんね。で、50以下になって呼ばれまして、夜中に最初。で、俺は、台湾のホテルでさ、あまり動けない状態でさ。
矢作兼:まぁね。
小木博明:みんな向かってる。その時の写真も送られてくる。
矢作兼:うん。
小木博明:写真を見たら、看取る前の。ベッドの周りに家族が集まっていて。
矢作兼:はい。
小木博明:で、電話したのよ。「俺の言葉を伝えておいてくれ」という感じだったんだけど。兄貴がね、「自分の声で、親父に話してくれ」って。
矢作兼:電話を親父の耳元に持って行くから。
小木博明:そう。ウチの家族って、なんだろうな…兄弟でも、家族でも、照れ屋なのかな、全員。あんまり本心で話し合ったことがない。
矢作兼:ああ。
小木博明:だからいつも俺、ラジオとか聞かれるのも恥ずかしいくらいなのよ、ここでダイナマイトエクスタシーとかやってるやつとか(笑)
矢作兼:ふふ(笑)あれは大体恥ずかしいんだよ、家族に聞かれたら(笑)
小木博明:ふふ(笑)そういうの親父、聞いてたらしいから、親父とかは。いつも応援してくれてるから。
矢作兼:うん。
小木博明:そういうのも恥ずかしいと思いながらも、会うとそういう話は一切なく。
矢作兼:なるほどね。あるよね、下ネタも全然家族でバンバン話しちゃう家族と、話さない家族。ウチもあまり話さないもんね。
小木博明:そう。ウチも全く話さない家族だし。最後だから、耳元で「何か言ってやれ」っていう時も、上手く言えないし照れくさいというのもあるし。
矢作兼:うん。
小木博明:どうせ他の家族も聞いているし。
矢作兼:スピーカーになっているからね。
小木博明:なっている可能性あるし、耳元で話せって言われても。
矢作兼:ああ、そうか。
小木博明:最後に言葉を。恥ずかしいんだけどもうそんなこと言ってる場合じゃないし。
矢作兼:そりゃそうよ。
小木博明:こっちも気持ちも入っちゃっているからさ、言ったんだよね。
矢作兼:うん。
小木博明:で、頷いてくれたらしいんだ、お父さんは。で、そこからちょっと元気になったって言って。次の日に、なぜか…なぜかって言い方おかしいけど、血圧が100に戻って。取り戻しちゃったのよ。
矢作兼:うん。
小木博明:すげぇ恥ずかしいってなったの、その時、俺。「うわうわ、昨日、そのつもりで俺、別れの言葉を言っているのに」って。
矢作兼:このまま息を引き取ると思って、恥ずかしさを顧みず。
小木博明:そんな姿を、他の兄弟、その奥さんたちも見せたのに。みんな知らないわけよ、俺の親権な姿。
矢作兼:ちゃんとね。
小木博明:それを見せたのにさ。吹き返したんだよ。
矢作兼:いいんだよ(笑)
小木博明:「え?吹き返したの?」と思いながらも、まぁでも良かったと。色々他の人にもお礼を伝えつつ、メールとかしていたんだけど、その日の夜に結局、次の日にまた家に帰れるかもしれないとなったの。
矢作兼:へぇ。
小木博明:そこまでよ。で、結局、また夜、急変しました。二日連続だよ、だから。みんな「どこどこです、今向かってます」となった時には、夜10時過ぎだったの。で、もう9時50分に心肺停止だったんで、「皆さんそんな焦らず、気をつけて来てください」みたいな感じのメッセージがきて。
矢作兼:うん。
小木博明:俺は普通にホテルで「え?!」ってなって。俺はその時知ったのが夜の10時半くらいかな。
矢作兼:いつの間にか、ってことだよね?
小木博明:「なんだ…」ってなって。その場にいられないジレンマもあるし、ホテルで1人でいられなくなっちゃって。台湾の台南という南の方にあるんですよ。
矢作兼:台北はまぁ有名ですけどね。台南があって。
小木博明:ちょっと田舎町。そこで栄えて、第2の都市なんだっけ?あそこ。
矢作兼:そんな感じか。で
小木博明:街並みが古い感じなんだよね、日本の昭和的な感じの建物も多くて。ホテルにいられなくなって、こういう時こそ色々な思い出が蘇ってくるんだよね。
矢作兼:まぁね、そりゃそうだ。
小木博明:で、俺ももういられないから外出たのよ。
矢作兼:散歩しに行った?
小木博明:散歩した。散歩して、こう知らない街なんだけどさ。そういうところでこう親父の思い出をこう思いながらね、色々歩いて。でも、知らない街だからさ、やっぱり建物もこう見ちゃうんだよね。建物見ながら、「台南はこういう街なんだ」なんて思いながら。夜の街歩くの初めてだから、台南。
矢作兼:うん。
小木博明:で、「こうか、こうか」なんて思いながら、親父の過去の思い出とか振り返ってたら、何か知らないけど台南に思い出がなっちゃって、親父の思い出が全部。台南行ったことないのに、親父と(笑)
矢作兼:ふふ(笑)
小木博明:何かの拍子で、いつの間にかすり替わっちゃってるんだよ、俺の中で(笑)
矢作兼:「親父に肩車してもらったな、この道で」って?(笑)
小木博明:そう。でもやっぱり建物がちょっと昭和の建物が多いから。
矢作兼:ああ、昭和だもんね。確かに昔の日本っぽいところがあるもんね。
小木博明:っぽいところがあるのよ。で、何か知らないけど全部、台南に今、思い出がすり替わっちゃって。凄い1時間ぐらい歩いて、ずっと台南の思い出になってるんだ、俺、親父との思い出が。
矢作兼:「親父とここ歩いたなぁ」って、初めて行って(笑)
小木博明:「台南でこんなことしたな」「この建物か」みたいに思いながら(笑)


