2025年11月26日放送のニッポン放送系のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水 27:00-28:30)にて、テレビプロデューサーの佐久間宣行が、バカリズム脚本のドラマが「男女問わず受け入れられる」理由について語っていた。
佐久間宣行:バカリズム先生、ついに朝ドラの脚本家ということで。マジ歌も今、一緒にやってますけど。2027年度前期の連続テレビ小説のタイトルが『巡るスワン』。お巡りさんの巡るかな。
で、主演女優は森田望智さん、で、脚本がバカリズムっていうことで。いや、知ってましたよ、凄い凄いとは思ってましたけど、ここまでとは思いませんでしたし、演者として仕事しながら、朝ドラ書ける人っているんですか?
朝ドラって、脚本家さんたちが、全てを賭して書くものじゃないの?(笑)才能と体力、両方いるもんでしょ。人生、この仕事で変わるんだみたいなさ、例えば。一生になる代表作を作るんだって人でしょ。
単独ライブとかやりながら書くもんじゃないでしょ(笑)どんだけ忙しくても、「バカリズムはもっと忙しい。バカリズムに比べれば」って、業界人というか、常に思ってるわけですよ。バカリズムと仕事したことある我々は。
でね、忙しさのインフレが…僕の場合は、忙しさのインフレが一旦、この下半期ぐらいは落ち着いてきたなっと思ってんのに、あれ見てると、「もっとやらなきゃな」ってなるんですけど。
「もっとやりたいか?」ってなるんです(笑)いや、そうなんだよなぁ。で、バカリズム脚本ってのは、本当すごいところてのはやっぱあれですね。なんか男女も全部、あと世の中のことも本当にフラットに描くっていうか。
バカリズムの書く女子の会話って、別に男子にそのまま置き換えても大丈夫なの。だから、女の人が見ても女子校のノリっていうか。バカリって男子校の人じゃん。で、男子校のノリで書くと、女子を想像で書いちゃうのよ。だから、必要以上に幻想化された女子が男の書く脚本って出てきて、「女の子ってそんなもんじゃないよ」ってなるんだけど。
多分、バカリって初めっからフラットだから、男子校での会話を女子校に置き換えたテンションで書けるから。で、実はそっちが正しいんだよね。性別によるバイアスがないの。それだから、男女関係なく受け入れられるなと思うし、あと「何も起きない日常の方が面白い」っていう人だから。日常の会話を面白くしてる人だし。で、かつそのセリフで長セリフがない、テンポなんだよ、ずっと。
それがあの人のなんかいい意味でね、いい意味で演者を信用もしてるけど、信用もしてないから、相槌まで全部書くっていう(笑)だから、ちゃんと作品であの人のテンポが…テンポとかコント感とかが、ちゃんと担保されてるんだよね。
だから、俳優さんたちにとってはご褒美仕事らしいです、バカリのは(笑)もう、読んでるだけで面白くなるからって、インタビューで見た。だからご褒美仕事ですって(笑)「ご褒美仕事です」って言われたいもんですよねぇ(笑)言われたいもんですよ。



