2025年11月21日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『問わず語りの神田伯山』(毎週金 21:30-22:00)にて、講談師の神田伯山が、伊集院光が『オードリーのANN』について言い放った言葉に痺れたと語っていた。
神田伯山：この前、テレビ東京の人気番組『あちこちオードリー』に私こと神田伯山、ゲスト出演をさせていただきました。
オードリーのお二人とお会いするのは初めてだったので、収録前スタッフさんに「あの、どんな感じで喋ればいいかわかんないんですけど」とお伝えしたところ、スタッフさんも「我々もわかんないです」と言われました。無責任～演出しろよ～(笑)
…俺もリトルトゥースの一員としては。高田文夫先生がさ、ビバリーで会った時、やたらリトルトゥース、リトルトゥースっつっててさ。何のことかわかんないからさ、俺とうとう、高田先生ボケちゃったのかなと思って。
そしたら、なんかリトルトゥースって言うんだね、オードリーさんのリスナーの方、俺知らなくてさ。「ああ、そうなんだ」と思って。そしたら高田先生が呆れ返ったように、「お前、何も知らねぇんだな」って言われて。
「すみません」なんつったけど。俺が知ってるのはオードリーさんで言うと、とにかく2006年、7年ぐらいに俺がまだ、講談界に入門する前に、いろんなもの見に行こうつって、ミュージカルだとかさ、伝統芸能系とかさ、宝塚、もう色々見に行ったの。雑食で、お笑いも行ってて。で、その時に新宿だか渋谷だか…場所も違うかもしんないけど、まだM-1で世に出る前のオードリーさんが出てたんですよ。
で、それでなんかね、戦う形式で…(観客のキャパ)130人ぐらいのところだったんだけど、まぁ7～8組とかで戦って、オードリーさんが優勝したんで。それがめちゃくちゃ面白くって。で、俺、と同時に芸能界って層が厚すぎるだろうって。こんな面白い方々が、まだこんな30～40人の前でやってるんだ、へぇ凄いなぁと思ったら、その数年後にM-1でやって、バーンってやって、テレビでも大ブレークみたいな感じじゃん。まぁ、その前からさ、ファンの間ではもう実力派みたいなこと言われてたんだろうけど。
それ見た時に、「やっぱりそうだよね」って、生意気ながらも思ったりもしたんだよ。オードリーさん、そりゃそうだよあんな面白かったら世の中に出てくよね、みたいな風に思ってた。
で、俺、その時前座修行やってたから、「松之丞！」みたいな。「てめぇ、太鼓も叩けねぇで、情けねぇ奴だ」「へぇ、すみません」っていう地獄を味わってたの。その時にオードリーさんは、ワーッてなっててさ。
ラジオ界のラジオスターだよ。ニッポン放送の大看板みたいなさ。そして俺は超ラジオスター、このラジオを作ってくれたのは伊集院光さんだと思ってるから。で、その伊集院さんがオードリーさんに言った言葉、今でも忘れないんだよ。去年の11月かなんかだよな。
「俺の方がオードリーより1.7倍聴取率とってる」っていう。俺、この言葉に痺れたんだよ。伊集院さんがTシャツ作って、「1.7」って書いてんだから。凄いんだよ。1.7倍とってるっつうんだよ。たまたまその時とっただけなんだよ。たまたまだよ、1.7倍、それ放送乗っけてんだよ。
その伊集院さんの格好良さったらないじゃない。だから、オードリーさんからしたら、逆数で0.588倍なんだよ、伊集院さんに対して。難しいよ、ちょっと(笑)凄いんだよ、ラジオ業界は(笑)細かい数字を言ってくから。3倍とかじゃないんだよ、1.7とかだから。俺もう尊敬しちゃう、みんな。
