南海キャンディーズの山里亮太さんが、中居正広さんのMCとしての手腕を間近で見続けた、日本テレビ系の番組『ナカイの窓』についてのエピソードトークをまとめてみました。
中居正広の共演者の気配り、気遣いについて
山里亮太:僕は結構、中居さんとご一緒させてもらう機会が多いから。
赤江珠緒:うん、うん。
山里亮太:『ナカイの窓』で。
赤江珠緒:うん。
山里亮太:準レギュラーとして出させてもらってるからさ。
赤江珠緒:うん。
山里亮太:中居さんが、一個一個の振り。ライブとかで…俺、本当に思うのがさ、SMAPのライブ観たかったなぁって。
赤江珠緒:あっ…
山里亮太:一回、行けそうな時あったけど、それ仕事がぶつかって行けなくて。
赤江珠緒:私、ある。生で。
山里亮太:俺、SMAPは一生あると思ってたから(笑)「来年行こう」って思ってたのよ、去年。それで逃したから、スゲェ後悔してるもん。
赤江珠緒:ああ、そうかぁ。
山里亮太:しかもライブ中に、俺が行く予定だったヤツね。中居さんが俺が来るかもしれないって…これ、考え自己中かな…でも、舞台上で俺の名前を出してイジってくれた回だったのよ、それが。
赤江珠緒:ええ?(笑)山ちゃんの名前を、なぜ会場で?(笑)
山里亮太:中居さんが、凄い義理堅い。もうみんな知ってると思うけど、凄い義理堅いっていうかさ。一緒に仕事してる人とかに対して、愛が凄いのよ。
赤江珠緒:ああ、そうなんですね。
山里亮太:他のメンバーもそうだと思うけど、中居さんは凄いそれを感じる人だからさ。
赤江珠緒:一緒にやらせていただいてて、ひしひしと感じるのね。
山里亮太:ひょっとしたら、僕が来るかもって話を聞いて、舞台上でそういう感じのイジリ方を入れてくれてたとしたら…あの人、気配りが尋常じゃないから。
赤江珠緒:ああ。
山里亮太:気遣いが。本当にそれでだとしたら、スゲェ後悔してる。あの日行けなかったのを。
山里亮太、SMAP中居正広の共演者に対する義理堅さ・気遣いについて語る「あの人、気配りが尋常じゃない」
SMAP解散騒動の中で見せた「いつも通りの中居正広」
山里亮太:私、『ナカイの窓』の収録に行ってまして。言っても、あの報道が出た直後の収録だったので。新聞にダーンと、あの文字が躍って。「SMAPが解散か?」みたいな風になって。その直後の『ナカイの窓』の収録だから、やっぱり自分の中で、色々考えるよね。
「明日は、『ナカイの窓』の収録があるな」なんて思って。別に、俺が何ができるってわけじゃないし、何も俺なんかは、力になれることなんかもないけど。何か変な緊張しちゃってて。
「明日、収録だ」みたいな。それで、スタジオに行きまして。やっぱこう…ちょっと、やっぱり、全体的にスタッフさんとかも、ちょっと緊張はするよね。直後だし。
中居さんが来て、普通に挨拶したりとかすんのよ。その1個1個の行動が、いつも通りの行動をすることによって、みんなの緊張が徐々に解けていく感じ。それで、僕なんかも「ゲストMCスペシャル」ってやつだったから、ちょうど綾部がいたから、綾部と挨拶に行ったりとかして。
「今日、よろしくな。ちょっとごめんな。色々、多分、気を遣っていると思うけどごめんな」くらいのことを言ってもらって。
「はい、よろしくお願いします」って。僕ら、ゲストMC陣は楽しくやれるお手伝いができたらな、と。ゲストMCが、これだけ集まっているんだからって。でも、『ナカイの窓』はお客さんも入れてるから。お客さんは、やっぱり中居さんのファンの方々が多いわけ。
だから、お客さんもスタジオに入った時から、ちょっと何かこう、少し緊張感があったのよ。だって、みんなはあの報道後の、第一声を聴くということになるから。そのお客さんとしても。
でも、俺も何かそれを感じて。「ああ、何かお客さんも緊張してるな」と思ったけど、もうやっぱりすごいよ。プロのスターっていうのは。「じゃあ、本番始まります」って、いつも通り登場して。それで、お客さんをバーッと見回して。番組をいつも通り始めていくっていう。
言っても、別に何を言うとかでもなく、普通の一連の行動をして。それで、収録を盛り上げて。最初のつかみで、もう何っていうんだろうな…いつも面白いんだけど、凄く分かりやすいボケをポーンと1個入れて。会場が一気に、「今日、ここに来て、中居君を見て笑う。笑って良いんだ、笑えるんだ」と。
つまり、目の前に色んな心配を通り越した、普通の中居正広がいてくれてるっていう、その嬉しさが、お客さんからもう本当に凄いのよ。ブワーッと出て。それで、盛り上がってさ。収録もさ、そんなこと…そんなことって言い方もアレだけど、色々思うところがあるはずのことも、全然感じさせない。
縦横無尽に、いつも通りのMCとして、中居正広がそこにいて。それで、俺達ゲストMC陣がバーッと集まって、何かもう惚れ惚れした。「これか」と。俺なんか結構、色々なところで叩かれたりとか。凄い怒られたりとかしたら、それくらいでも、ちょっと影響が出て、取り返すのに時間がかかったりするけど。
あの人は、スタジオで客前で、カメラがあるところに一歩入った瞬間に、「スーパースター・中居正広」として立ち回って。いつも通りのスーパースター・中居正広だから、それを見せて、安心させて。そこから先、一回もお客さんが緊張した顔を見せなかったんだよね。それを見て、「スゲェな、スターって」って思った。
山里亮太、SMAP解散騒動の中で中居正広が見せたいつも通りの姿に驚嘆「プロって凄いな」
収録直後の中居正広によるアドバイス
山里亮太:今日、『ナカイの窓スペシャル』っていって、9時からの2時間番組をやってたんですけどもね。それのお手伝いMCとして私も出てまして。
サブMCとして、出てるんですけども、ラインナップが凄かったんですよ。もちろん、中居正広さん、その横に私がサブでいて。その周りを固めるのが、ロンブーの田村淳さん、爆笑問題の田中裕二さん、ヒロミさん、そしてあの所ジョージさん。滅多に会えない人を一気に集めてトークしちゃおうっていう企画だったんですけどもね。
まあ、そこでサブMC、誰かが発言したところでツッコんだりしてるわけでございますけどもね。それが、あんだけ…言ったら、全員が全員、番組を持ってる、冠番組を持ってる超MCたちの中に入ったわけですよ。
いやぁ…喋れないね。見てるだけだったね。正直、終わった後に中居さんにも「もっと入ってきたら良かったじゃない」って言われましたよ。「すみません、入れませんでした」って。その日は、しょっぱい酒を飲んだ。
でもね…自分の中で言い聞かせるわけよ。自分がダメだったって思わないように。全部が全部ダメだったって思ってるわけではないんだけど、やっぱり、凄いんだよね。
南キャン山里、中居正広から『ナカイの窓SP』収録終了後に言われたこと「もっと入ってきたら」
緻密に計算された中居正広のMC
山里亮太:仕事論とか聞いてみたいね。凄く面白いから。オンエアになってるのかなぁ…『ナカイの窓』(日本テレビ系)で、結構、赤裸々に言うのよ。凄いよ、一挙手一投足、めっちゃくちゃ神経が張り巡らされてるというか。
「ここで、このテンションであることが、どう映ってて。その先に、自分がする発言に対して、どういう影響が出るか」とか。凄い人と将棋打ってるみたいよ。何手先まで読めるのかって。それを考えに考えてやってるのか、それとも天性で先々まで読めてるのか分からないけどね。
ほとんど毎回、喋ってて、番組が進んでて、凄い天然で「これ見せてよ」って、天然で言ってるように見えるけど、物凄い全部繋がってるし、奇跡に見せてるから。奇跡を起こせるんだよね。奇跡を、起こせるタイプの人なんだよね。緻密に計算してて。
それが本当に天性のものでやってるのかも知れないけど、あれくらい色んなことを考える人だから、これも計算じゃないのかなって思う、俺の予測だけどね。
オンエアだいぶ前にされたんだけど…それぞれが思い思いのことをトークするって、フリートークの回があってね。みんなが喋る中で、ますだおかださんだけ喋れないってくだりがあるのね。
それで、みんな喋る時に、タイトルが出てきて、その話をするんだけどね。それで、岡田さんが喋れないって流れなのね。最後に、岡田さんに「終わりますよ」って言ったときに、中居くんが「じゃあ、岡田さんのは、タイトルだけですよ」って言ったの。それで、タイトルだけ出すって流れになって、そのタイトルが「どこかに飛んで行きたい」ってタイトルで(笑)
「なんちゅうタイトルですか」って(笑)それで、次のタイトルが「僕なんか、必要とされてない」ってタイトルなんですよ。それが、スゲェなぁって。台本は、俺しか知らないからね。持ってる天性のものなのか、それをどこかで察知したのか。
南キャン山里、SMAP中居正広の緻密に計算されたバラエティでの振る舞い
MCとしての自分を認知させてくれた『ナカイの窓』
山里亮太:サブMCっていうポジションで、中居さんの横で、番組の進行のお手伝いということで。『ナカイの窓』は、このサブMCっていう、そういうポジションを世に出してくれた感じだと思うんですけど。
それまで、僕もそんなMCってポジションをいただいてなかった中で、『ナカイの窓』っていうのは、中居さんの横で進行するというので。「あれ?アイツ、仕切れんじゃね?」っていう、山里が仕切りとかで呼んでいただくようになった、大きな一つである『ナカイの窓』が、3月で終了ということで。
山里亮太、MCとしての山里を認知させてくれた『ナカイの窓』に感謝「中居さんの横で進行することで」
『ナカイの窓』最終回間近での収録風景
山里亮太:中居さんがロケットスタートで結構、お酒を召し上がってて。で、凄い飲んでて。自分以外、全員後輩の中で、誰よりも先に酔っておどけて、段取りをめちゃくちゃにして楽しんで、みたいな。
中居さんが自由に振る舞うのが楽しい『ナカイの窓』の中で、その最後のスタジオで、自由のギアをトップでやってる感じが、なんかもう「『ナカイの窓』のスタジオの最後、こうやって遊びたいんだな、中居さん」みたいなので。みんなでほのぼの見てて。
で、中居さんのいい話とかしようとすると嫌がるし。まぁ、それが直前にあったんですけど。本当にね、それで素敵だなって思うのが、ファンの方々っていうのは、僕らサブMCをしている人間とかに、「中居さんを楽しそうにしてくれてありがとう」みたいな感じで、めちゃめちゃお礼言っていただいて。素敵だなぁって思って。
山里亮太、中居正広が最終回間近の『ナカイの窓』で「誰よりも先に酔っておどけて」いたと明かす「ロケットスタートでお酒を飲んで」
中居正広のMCを間近で見ていた『ナカイの窓』
山里亮太:スーパースターじゃない、中居正広という。スーパースターの縦横無尽な振る舞いを、真横、アリーナで見れる感じ。俺は真面目な人だからさ。もちろん、中居さんも真面目だけど。
俺はもう、真面目だから。台本とかちゃんとしっかり頭に流れとか入れてくのよ。で、中居さんもう本当に台本とか入れてないで来て。自由に好き放題やる。
で、最初の方は本当にもう、俺だけ入れてるから気をつけなきゃと思うけど、俺が時々、進行で派生して迷子になるときとかあるのよ。迷子になった時に、台本を入れてないはずの中居さんが、ポーンッて急にトスを上げるのが、確実に本来行くべきところの進行に必要な、一個手前。
次の進行を言うのは、俺にちゃんと任せながら、一個手前。それを拾えば「あ、そうだ」」って言って戻れるのを出してくれるとか。随所に、「やっぱすげぇなこの人」って。「スーパースターって、こういうことか」みたいなのを、凄い勉強になってて。
で、時には想定台本のほとんど進まない時もあんの。中居さんが「そこ楽しくなっちゃうんだ」ってポイントでずっと盛り上がってる時とか。
それを、最初は「俺の力がないからかなぁ」なんて思ったけど、でも、オンエア見たら楽しいし。でも、その回数を何回もいただいてると、「あっ、結構、俺のことを信用してくれてるんだ」ってところが楽しかったり。だから、それをどうやって戻したらいいかとか。