神田松之丞、『ダウンタウンDX』で「2時間半の収録でスベリっぱなし」だった事の顛末を語ったトークまとめ

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講談師・神田松之丞さんが、日本テレビ系の番組『ダウンタウンDX』で「2時間半の収録でスベリっぱなし」だった事の顛末を語ったトークをまとめてみました。

毒舌で出演者・観覧客ドン引き

神田松之丞:打ち合わせでスタッフさん回ってきてくれて。最初、ある人に対して「松之丞さん、ウチの浜田がフリますから、この人の印象を言ってください」みたいになってさ。

それは「ああ、分かりました」なんてさ、考えて。「こういうのどうです?」って、「最初、出始めの頃は顔がピンとこなくて事務所の方向性をどうかなって思ってたんですけど、今考えると事務所の目は確かだったんですね…みたいなことを面白おかしく言いますけど、どうですか?」「いいです。それ、めちゃくちゃいいです、もらいました」って。具体的な事務所も、出演者の名前も言えないから笑いがボケてんだけど、この番組でボカすってことは、そういうことだよ(笑)

で、現場乗り込んでって。観覧のお客が10代、20代前半で「キャー!」みたいな感じなのよ。もうないよ、演芸場に。浅草演芸ホールにそんなのないのよ。で、最初はダウンタウンさんの2人が出てって。「ワーッ!」て。適当に盛り上げてさ、「今日のゲストです!」って、座ってくわけ。

で、「松之丞さんです!」って初めてだから紹介されて。「今日、どう?調子は」みたいなんがあって。「『なう』でご一緒させていただいて。あのときは本当にね、面と向かってみたいな感じですけど。今日は本当に、他の出演者がいるから邪魔だなと思って」って言ったら、ドカーンッてウケて。

「お前、言い過ぎやで」なんて言われて(笑)「エヘヘッ(笑)」なんつっちゃって(笑)で、意外と毒っぽいキャラいけるわって思って。

で、いよいよ番組が始まって、みんなウケる。入れ食いよ。誰が何やったって。橋を転がしたって、10代、20代の女の子笑うんだから、もう、ドッカンドッカン。出演者も機嫌よくて、スタッフさんも満面の笑顔でさ。

で、さっき打ち合わせのやつが「来た、来た」って思って。「松之丞、このメンバーと同世代らしいな。好きなのいるか?」って。「Aさんです」って。「Aさんっていうのは、アレですね。最初出てきた時は、『これ大丈夫か?』って思ったんですけど、やっぱ事務所凄いですよね。今、もう凄いですよ。最初出てきた時、顔の造作が…」って言ったら、ウケるかなって思ったらシーンッて。

ビックリするぐらいの空気になって。俺、一瞬、「耳がとれたのかな?」って思って。で、千鳥さんと彼の顔とか、TKOの木下さんとか、松本さんの顔見たんだけど、固まってんのよ。

「え?そんな悪いこと言ったかな?」って思って。浜田さんは薄ら笑い浮かべてて。「松之丞、これヤバイ奴だな」って。で、俺も後でカミさんに話したんだけど、カミさん曰く、「芸能界なんて、一応出る人ってみんな仲間っていう設定で、悪口言っちゃいけないんだよ」って言うの。

「そうなの?」って思って(笑)悪口っていうのを、言っていいと思ってて。だって俺、ラジオ畑の人間だから、演芸畑だから。「悪口なんていうの、言って、言われてじゃないの?」と思って。

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鉄板のEDネタが…

神田松之丞:もう、ヤバイ奴みたいな。だからもう、基本「早送りしようぜ」みたいになってんのよ。で、俺が一応スタッフさんに言われてるからさ。一応さ、言われた通りにさ、「『問わず語り』の松之丞キャラ」みたいなんで進んでいくんだけど。

もう、なんか俺の番が来ると、もうなんちゅうの?浜田さん優しいんだけどさ。もう、なんて言ったらいいのかな…もう、「ヤバイ奴が喋ってる」みたいになんのよ。

で、人生グラフみたいな。「その人の人生はどんな感じだったか、折れ線グラフで示していきましょう」みたいになってさ。で、俺が良かれと思ってだよ、「まずね、14歳の頃に中2でEDになって、こんなにガクンッ下がっちゃいました、運気が」みたいな。

俺は、大爆笑だと思ったの。「おい、おいEDって、おい(笑)14で?」みたいな感じだと思ったんだけど。で、スタッフさんもそれに対して、ボード使ってるぐらいだから、「これ、面白いですね、行っちゃいましょう」みたいになってたんだよ。

で、いざそれになったらさ、俺がただでさえその空気になってるところに、「中2でED」みたいになってるから、みんなが「どうしたんや…なんでそんなことになったんや…ええ?」って。

完全に、ガチの病気なんですよ(笑)「インポ講談師が現れた」みたいになってんの。100年に1人のインポ講談師が(笑)日本一チケットのとれない。いや、そんな感じの扱い?でも、そうだよね、だって『ダウンタウンDX』ってそういう番組だもん。

いや、俺なんか深夜番組みたいなノリでさぁ、もうみうらじゅんが出てくるみたいなノリなのよ。「いや、中2でさぁ、インポになっちゃうともう米の味がしないですね」みたいな。

それ、笑うと思うじゃん。シーンって。「昔、ジャック・ニコルソンの映画がありまして。『恋愛適齢期』っていうのがあって。20代の男と、70代のジャック・ニコルソンがいい女を取り合うみたいな感じなんですけど、ジャック・ニコルソンがその時、バイアグラ使ってまして、俺、そのもう14くらいの段階で、すでにジャック・ニコルソンに感情移入してたんですよ」…シーンッて(笑)

ジャック・ニコルソンにも悪いと思った、俺(笑)

神田松之丞、『ダウンタウンDX』で鉄板の「中2でED」ネタを披露するも大スベリ「俺は、大爆笑だと思ったの」

「中2のEDになった」って話の時に、とにかく地獄絵図だったのが、横にいた土屋アンナさんが、「EDってなに?」って訊いてきたの。

「ああ、それは…チンチンが勃たないことで…みたいな。「へぇ、大変だったねぇ」なんつって。

こんなはずじゃなかったんだけどなぁ。ただただ心配をされて終わる。「で、今治ったんやろ?」「今は治りました」って。

だから、俺は何だか分かんないけど、スベっただけじゃなくて、ただインポをカミングアウトした人みたいになってんのよ(笑)もうたまらんわ、俺(笑)全国のEDの人にも悪いわ。本当にすみませんっていう。

神田松之丞、『ダウンタウンDX』で「中2でED」ネタにより大スベリしている最中に土屋アンナから「EDって何?」と質問されたと明かす

ダウンタウン浜田に謝罪

神田松之丞:浜田さんもいたんで、「すみません、本当にこんなことになるとは。本当に、腕がなくて申し訳ない。本当に迷惑かけて」って言ったら、浜田さんも優しくて。「ああ、お前みたいなのがな、いてもいいんや」って(笑)

「お前みたいなのがいてもいい」って、それセーフティネットのネットから外れちゃった奴に対する言葉だよね(笑)

いやぁ、迷惑かけた。ダウンタウンさんはもとより、共演者、スタッフ、そして観覧に来てた10代、20代女子、そして見ている人たち、スポンサ。色んな人に迷惑かけちゃって、申し訳ないと思ってね。

神田松之丞、『ダウンタウンDX』でスベってしまい浜田雅功に謝罪したところ「お前みたいなのが居てもいい」と慰められたと明かす

いよいよオンエア

神田松之丞:いよいよオンエアって時にさ。俺ももうブルプル震えながら。で、10時からですから、『ダウンタウンDX』がその日。とにかく、もう俺は、カミさんがポーンってチャンネルでね、『ダウンタウンDX』にしようとするから、もう「消せ」っつったの、俺。

「旦那がスベってるところを、なんで見たいんだ!」っつって(笑)で、俺はもう1時間前からブルブル震えてるわけよ(笑)「毛布持ってきてくれ!」っつって(笑)

もうとにかくブルブル震えながら、ホットミルクと甘~いチョコを舐めながら、もうブルブル震えてる中を、カミさんが土足で入ってきて、バンッてDXつけるからもうやめろ、と。一応、あとで見たくなるかもしれないから録画しとくけど、それを5年後ぐらいに見よう、と。

5年後ぐらいに見るならいいから、お互いもう。「だから、そうしようよ」っつって。でもさ、カミさん見たいって言うのよ。で、「大丈夫だよ」って言うの。「編集してるから。だって、みんなプロだよ?」って。「プロが、2時間半スベってたんだよ!助けもせず」っつって。

「いや、助けてんだよ。アンタが勝手にもうボーッとなっちゃって、スベリすぎて熱出てたから助けてないと思ってるだけで、絶対助けてるよ」っつって、みんな。「あ、そうかな」って。

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「編集」に助けられる

神田松之丞:いよいよ神田松之丞、みたいになったんだけど。これがさあ、皆までもいちいち長くなるから言わないけど。よくできてたなぁ。やっぱり、その編集って凄いなって思った。結局、本当に2時間半、超絶すべりっぱなしだったのを、

なんかね、面白くなってたよ、凄く。で、「ここで笑ってない」っていうところのやつを、別のところの笑いから引っ張って。こんなこと言っていいのか分かんないけど。

だから、ひふみんで笑ってた皆の顔を、俺んところで笑ってるように、当て込んでたりすんのよ。それ、ひふみんの手柄なんだけど、だからひふみんも見て、多分「あれ?」と思ったんじゃないかなと思うくらいに、上手く組み込まれてたりして。

で、それでいて多分、『ダウンタウンDX』 のスタッフは俺が先週かなんかにスベったって放送したから、もうリスナーたちがそれ目当てでくる、と。とは言いながら、初めて『DX』で俺を見る人もいるし、松之丞さん大事な時期だから、傷つけちゃいけない。

だけどスベってるっていう面白さも出さなきゃいけないっていう。そこの絶妙なバランスみたいなのを、『DX』のスタッフさんがやってくれて。なんか、凄く助かってるよね。

だから、あれ見てツイッターでバカな奴とかがさ、「スベってるわ」みたいに言ってたけど、現場はあんなもんじゃないんだ、お前。現場の血の量たるやもう、象が一頭刺されてるぐらい、血が出てんだ、お前。一人の人間の死体から出る量じゃないんだ、血の量が(笑)

本当に助けられた。俺、だから『ダウンタウンDX』のスタッフは、本当に素晴らしい。

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「首の皮繋がりました」

神田松之丞:『ダウンタウンDX』のスタッフ良かったし、オンエア見たら、松本さんもちゃんと笑いに変えて救ってるし、TKOの木下さんも救ってて。

俺さぁ、自分のことしか考えてなくて、人のせいばっかりにしてたよ。あの時、ダウンタウンの松ちゃんがとか、浜ちゃんが薄ら笑いとか、大悟さんがだとか、木下さんがとか。己の力量の拙さをね、あんまり言わずに助けてくれた。

「あ、そうか」と。だから、DXのスタッフは、そういうところをちゃんと使って、「松本さん、助けてますよ」っていうのも世間にアピールするとかも含めて、完璧だったね。だから、感服しちゃった。

俺、昔さ、なんかの観覧かなんかに行った時にさ。たまたま当たってね、高校時代ぐらいかなんかに行ったんだよ。バラエティーショーかなんかであって。

で、なんか具体的なタレント名は忘れちゃったんだけど。結構、事務所が強いタレントがあんまり面白くないことボソボソ言ってたのよ。で、それに対してオンエア見たら、超ウケてる感じになったのよ。

「ああ、凄いなテレビって。なんか全然違う」みたいなことを思ってて。「こんなのダメだよ、テレビは」って。ウケてないんだから、現場で。「ちゃんとウケてないっていうふうにしなきゃダメだよ」っていうふうに、過去の俺は思ってたけど、そんなことはない。

編集こそ命(笑)助けられたぁ…いやぁ、ありがとうDXスタッフ、そして共演者、色んな人たち。あれで首の皮繋がりまして、もうすぐに熱が下がってね。

カミさんがさぁ、それ見ててさ、「え?なんか全然スベってないじゃん。いい感じだったよ」っつって。「そうか?…寝ようか」っつって。で、俺は心の中で「よかった、危ねぇ、首の皮一枚だよぉ」って(笑)

神田松之丞、『ダウンタウンDX』の番組スタッフに助けられて編集の力を改めて実感したと告白「編集こそ命(笑)」

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