伊集院光と爆笑問題・太田、日野皓正氏の中学生ビンタ騒動で論じられる「信頼関係の上に成り立つ」体罰の許容にNOを突きつける

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2日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日 13:00-17:00)で、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、ジャズ・トランペッター日野皓正の中学生ビンタ騒動について語っていた。

発端は同日のTBS系の番組『サンデージャポン』であり、そこでの太田の言動について、改めて『爆笑問題の日曜サンデー』内で触れられていた。
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田中裕二:「調子に乗った子供が…」みたいになった時に、太田さんが「そうですか?」みたいな。

太田光:あんなのどう考えたっておかしいじゃん、なぁ?

江藤愛:まぁ、ビンタしてね。

太田光:往復ビンタだよ。

田中裕二:「信頼関係あったから、いいじゃないか」みたいなね。

太田光:信頼関係あったとしても、「日野皓正が気に入らない」って言っただけだから、俺は。それが文化がどうこう言うなって。

田中裕二:はっはっはっ(笑)

太田光:お前が暴力振るったのは、文化と関係ねぇって話だよ。「世界的だかなんだか知らねぇけど、大したことないんじゃないの?」って話だよ。

田中裕二:そしたら、みんなが「はぁ…」って。

江藤愛:サーッて引いてって。

信頼関係があったからと言っても、「暴力」であるビンタは許容できない、と太田は主張していた。

一方、お笑い芸人・伊集院光もまた、4日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)内で、同様の意見を述べていた。

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伊集院光:これもね、難しいなって思う…色んな意見があって当然だと思うし、なにより、テレビの前で、この叩かれたことをお父さんが、自分たちで納得してるっていう。

安田美香:うん。

伊集院光:日野さんのことも信頼してるし、「自分が悪かったと思う」って言ってるってことで、わりと世の中が「本人がよければ、OKなんじゃないの?」って感じになってきてるのに、俺、ちょっとやっぱり疑問を感じるんだよなぁ。

安田美香:はい。

伊集院光:僕は、そういうスパルタ教育みたいなもので、自分がイヤな思いをしてきてるんだと思うんですよね。わりと「愛のムチだからいいんだ」みたいなこととか、あとはなんだろうね、シゴキとか、ああいうものに対して、ちょっと自分でヒステリックなところがあるかなって思うんだけど。

安田美香:はい。

伊集院光:だから、過剰にイヤなのかもしれないけど。ああいうことで、今回は信頼関係が上手くいってたから、結果的によかったけど、本人は信頼関係が築かれてると思い込んでたってケースもいっぱいあるし、「築かれてません」って言えない関係になることが、とても…教わってる側が、「僕はそう思ってません」って言いづらい環境になることが多いから「やめよう」ってなってることだと思うんです、僕は。

教えを受けている側であるからこそ、本音では拒否したいにも関わらず、「納得している」と言わざるを得ない部分があるのではないか、と伊集院は指摘していた。

体罰は、教育者側と生徒、双方にたとえ信頼があろうとも、暴力には違いない、と太田、伊集院はともに語っていた。昨今の「ゆとり教育」批判も相まって、「スパルタ教育の再来」を期待している人々も少なくないのかもしれないが、この一件を引き合いに、体罰の許容・肯定が行われてしまうことは望ましくはないことであろう。

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