天然素材がイヤすぎて自ら歯を引き抜いた
宮迫博之：(天然素材のメンバーらが)みんな集まったから、「もう一度、天然素材のメンバーで集まって、何かできないかな」って話になって。まぁ、(若手時代にやっていた)ダンスとかはできないよな。それに、やらないよな。
あんだけイヤだった踊りを、どうしてもう一度やる？やるわけがない。今更やるんだったら、当時も頑張って踊ってた。
歯を抜くほどイヤだったものだからな。ダンスの稽古がイヤで、歯を引きちぎってしまった。イライラしてな。グラグラした歯じゃないよ。普通の、健康な歯。
「これくらい、嫌なんじゃ！」って言いながら、歯を自分で引き抜いた。後で、大後悔。やらなければ良かったってね。でも、それくらいイヤだって、伝えたかった。自分でも、引きちぎれるなんて思わなかった。でも、引きちぎれた。それくらいイヤだった。
天然素材の同窓会に呼ばれないナイナイ、雨上がり
岡村隆史：へびいちごの高橋(智)から、普通に「1泊2日で東京行くねん」って連絡きたから、「ほんなら、メシでも行こか？」って。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：自分から東京行くねんって言うといて、「いや…ちょっと、初日はあんねん」って。ほんなら、「次の日、昼飯でも行こか？」って話になってたんですよ。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：ほんで、「連絡するわ」っていうて。「仕事か？」って訊いたら、「仕事…って感じでもないねんけど」って言うねん。
矢部浩之：なんやねん(笑)
岡村隆史：あんまり聞かん方がエエかなって。直の営業でも頼まれたんかなって思って。あんまり深く聞かんとこうって思ってて。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：その日、アカン言うてるから、東京に来てるのは知っててんけど、その昼間くらいに、「今日の夜、どない？」って連絡きて。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：「いや、今日の夜、何かあんのやろ？」って言うたら、「実はなぁ…」って。「天素(吉本印天然素材)の集まりがあんねん」っていうねん。
矢部浩之：ふふ(笑)おかしいな。
岡村隆史：天然素材のときに、演出家の方いはったやんか。
矢部浩之：はい、はい。
岡村隆史：その演出家の方が、辞めて大阪に戻る、と。
矢部浩之：へぇ。
岡村隆史：宮川大輔が発起人になって、「お疲れ様でした」みたいな、同窓会を兼ねて飲みましょうか、ってなってんねんって。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：「それさぁ、前に分かってたわけやん」って思って。なんで「東京やねん」って言ったときに、「天然素材でみんなで集まんねん。来たらエエやん」って感じやったらエエねんけど。
矢部浩之：隠すことじゃないよね。
岡村隆史：「いや、ちょっとあんねん」って、なんでそんな変なウソついたんかなって思って。「来れる？」っていうから、「来れへんことはないけど、俺、遅いで。こっちもどってきたら2時くらいなんのんちゃうかな」って。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：「メンバー、誰が来てんの？雨上がりは？」って訊いたら、「雨さん来てないねん」って。「FUJIWARAは？」「FUJIWARAは来てる」「バッファローは？」「竹若さん来てる」って。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：FUJIWARA 2人とも来てるんやったら、木村さんは来はらへんやろうなぁって思って。
矢部浩之：ややこしいなぁ(笑)
岡村隆史：そこはややこしいままやから。「竹若さんは来てるで」って。ほんで、ほっしゃん。とへびいちご2人おって。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：一応、「終わったら行くかも」って言うててんけど、なんか行きづらいやん(笑)
矢部浩之：まぁ、そうね。
岡村隆史：最初に、「集まろうや」って言うてくれたら…
矢部浩之：なんでそこ言わへんか分からへんねん(笑)
岡村隆史：だから、雨上がりさんも来てないってことは、天然素材をウチ、最初に抜けてもうたやん。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：辞めたというか。
矢部浩之：後半、知らんからな。
岡村隆史：僕らが抜けた後に、また雨さんも抜けはったから。最後に残ったのが、FUJIWARA、バッファロー筆頭の4組やから、演出家の方も「そのメンバーは、最後まで天然素材やったよ」っていうことなのかなって。
矢部浩之：なるほど。
岡村隆史：(宮川)大輔は、それで気をつかったのか…「でも、大輔は来てくれたら喜んでくれると思うで」って、高橋は言うてん。ということは、高橋が勝手にそこで「ナイナイ呼ばんほうがエエんちゃうか」ってなったと。雨上がりさんは、「なんか、ちゃうんちゃうか」って、大輔の中でなんかあったんやろな(笑)
矢部浩之：勝手に区切られてるね(笑)
岡村隆史：区切られたのよ。そんな連絡あった？
矢部浩之：一切ない(笑)一番連絡ないんちゃうか(笑)
岡村隆史：なんか変やなって思って、調べたら、ブログかなんかで「東京行って来ます。今日は、昔のメンバーと飲み会です」みたいな。めっちゃ楽しそうなコメント載ってて、アレ？って(笑)
矢部浩之：ふふ(笑)
岡村隆史：俺もそうやし、みんな天然素材やでって。その時は色々あったけど、「あの時は尖ってたけど、楽しかったですわぁ」って飲めるくらいの齢にはなってんのにやなぁ。昔の「気心知れたメンバーと飲み会です。楽しんできます」って書いてあって。なんで俺に、「ちょっとあんねん…」ってウソついたんやろって、凄く寂しくなって。
矢部浩之：判断やろな。
岡村隆史：でも、その当日に、「何してんの？」って連絡してきたのよ。結局、「行けたら行くで」っていうたけど、それは行かれへんでって。行こうと思えば行けたけど、それはなんかなぁって。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：次の日、「どうやった？」って訊いたら、「盛り上がってたよ」って。
矢部浩之：なんかイヤやなぁ。
岡村隆史：「また天然素材やろうって大輔は言うてたよ」って。
矢部浩之：熱いね(笑)
岡村隆史：ほっしゃん。は、「もうエエンちゃう？意味ないやん」っていうてたけど、2～3軒目行ったら、「またやろうってなってん」って。
矢部浩之：ふふ(笑)
岡村隆史：でも、俺らは入ってないし、雨さんもその話は知らんわけで、高橋がテンション上がって、その話しててんけど。「また集まって…」って話になっててんけどな。
矢部浩之：その時はなぁ。
岡村隆史：後日見たら、盛り上がってる写真載ってて「楽しそうやなぁ」って。でも、そこには俺ら呼ばれてないからな。…エエねんけどな(笑)
ナイナイ岡村、天然素材の"同窓会"に呼ばれずショック「雨上がり決死隊も呼ばれず」
宮迫、天然素材の再結成を阻む
岡村隆史：天然素材をやるなら、吉本興業創業100周年記念のときが、一番のビッグチャンスやったけどね。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：みんな集まってなぁ、あの時。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：「これエエんちゃう？踊ったらエエんちゃう？」って言うて。「また天然素材として、オープニングで踊ったらエエやん」って言うたら、「踊らへんよ、そんなもん」って(笑)
矢部浩之：ふふ(笑)
岡村隆史：「そんなん、もうエエよ」って(笑)
矢部浩之：ふふ(笑)
岡村隆史：そんなことになってもうて(笑)
矢部浩之：うん(笑)
岡村隆史：雨上がりさんも、天然素材のことを、どう思ってるかやな。
矢部浩之：うん。
岡村隆史：僕らと雨さんがいてないところで、「天然素材をもう一回やろうぜ」って凄い盛り上がってるのよ。
ナイナイ岡村、雨上がり決死隊・宮迫が天然素材の再結成を阻んだと明かす「そんなん、もうエエよ」
天然素材脱退を決意した瞬間
宮迫博之：夜中ね、新宿のホテル泊まってて。自分の部屋から見える、中庭の芝生みたいなのがあって。でも、そこは入るようなところじゃないんですよ。
小沢一敬：うん。
宮迫博之：吹き抜けになってて、空が見えて、みたいな感じで。光を入れるために作ったような作りやから。
筧美和子：ああ。
宮迫博之：俺、大輔とかと飲みに行って、夜中に帰ってきたら、パジャマ姿の蛍原さんががに股になって、ガッツポーズみたいな感じで、「イエ、イエイ、エイエイ」って、ずっと得体の知れないダンスをしてるんです。
筧美和子：ふふ(笑)
宮迫博之：てっきり、他の後輩を笑わすためにやってんのやろなって思って。よう見たら、全部の部屋、カーテン閉まってんねん。
松田大輔：怖い、怖い…
宮迫博之：無理やり、斜めに開く窓から外に出て、踊って。10分ぐらいずっと踊ってんねん。
筧美和子：え？
宮迫博之：怖なってきて、声をかけようかなって思ったら、「よし！」って言って、部屋戻って行ってん。
筧美和子：ふふ(笑)
宮迫博之：その時俺、天然素材をやめようって思った。
松田大輔：はっはっはっ(笑)
宮迫博之：このままやと、この人ダメになるって思って(笑)いや、もう追い込まれてたよ。
筧美和子：へぇ。
宮迫博之：「ネタをやりたい、コントをやりたい」のに、ダンスで10時間とか練習させられてたから、おかしなってた。
