2021年7月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、東京五輪をめぐる政府とコロナ分科会の対立について立花隆の著書を読むほど「科学的」という言葉への疑問を感じると語っていた。
太田光:今、まさにさ、それこそさ、ちょっと前に政府と専門家が意見が対立してるっていう。
田中裕二:はい、はい。
太田光:本当は、俺は対立してるとは思わないんだけど、尾身さんとね、東京五輪に関してね、政府と対立してるんじゃないかって話があったじゃない。
田中裕二:うん。
太田光:それで、みんな言うじゃない、「科学的」って。
田中裕二:うん。
太田光:でも俺さ、こういうことを言っちゃアレだけど、立花隆さんの本を読んでると、どんどん思うんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:言葉として、「科学的」っていう言葉こそ、科学的じゃない言葉はないなと思うわけ。
田中裕二:うん。
太田光:だって、簡単に言うじゃん。「科学的にはどうなのか」って。
田中裕二:うん。
太田光:ワイドショーの連中もさ、みんな「科学的に説明して欲しいですよね」って。「もっとエビデンスを」って言うじゃない。
田中裕二:うん。
太田光:その言葉ほど、科学的じゃない言葉ないんだよって思うわけ。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:っていうのは、科学って知れば知るほど、分からないことだらけだっていうことを知ることばかりなんだよ、科学って。
田中裕二:うん。
太田光:お前には分かんないだろ?
田中裕二:いや、分かるよ(笑)なんで決めつけるんですか(笑)
太田光:分かる?
田中裕二:科学的って簡単に言ってるけども…
太田光:科学に「的」をつけたら、もう科学でもなんでもなんだよ。「科学的」って簡単に言うけど、全部分かんないんですよ、実は。全ての正解を分かってる人間なんて、この世界に一人もいないわけですよ。感染症に対してもそうですよ。
田中裕二:うん。