伊集院光、架空アイドル「芳賀ゆい」の結末は岡田有希子のような自死を考えていたが「もはやそんなことは許されない企画の大きさ」になっていたと告白

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2020年3月23日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ニッポン放送時代に生み出した架空アイドル「芳賀ゆい」の結末は岡田有希子のような自死を考えていたが、「もはやそんなことは許されない企画の大きさ」になっていたと告白していた。


星空のパスポート

伊集院光:こういう状況(伊集院光、ニッポン放送時代に生み出した架空アイドル「芳賀ゆい」が自分の手を離れて大人気となっていく中で自分は「追い詰められて」いったと告白)になっていくんだけど、中で僕の味方をしてくれてた、凄く恩のあるディレクターとかが、「もう、ここまでみんなが愛しちゃったら、殺すことなんかできないよ」って。

本当は俺、落語家なわけだから、守るべきものもよくわからないような状況で出てきてて。何かを仕掛け続けないと、生きていけないというか。もうその場で消滅しちゃうような立場の…尖っているっていう言葉もダサいんで、尖っているっていうのも変だけど。

偶然尖っているっていう感じ。そうですよ、人はチュッパチャップスの棒でも死ぬんですから。あれぐらいの尖り方でも。

そもそも企画が動きだした頃には、色んなアイドルのいわゆるステレオタイプみたいのを全部詰め込んだ上に、いわゆるアイドルあるあるみたいのを全部これでやってきたいっていう意識があって。

だから、その最後の終わり方に、ちょっとだけ岡田有希子が頭をよぎって。その当時、人気絶頂で自死を遂げた。俺が一番好きだったアイドルがいて。そのストーリーの方向性もあり得るって思って、誕生させてるんだけど。

そのディレクター、ずっと話してるから知ってるけど、「もはやそんなことは許されない大きさになってるよ」っていう。「っていうことだけは考えろよ」と。「それが同人誌でもなければ、海賊放送でもない。きちんと世の中に向けて何かやるってことなんだぞ」ってことを言われて。

で、最終的に「芳賀ゆいは、突然留学を決めた」っていうストーリーで軟着陸していくの。留学をしたって話になってるんだけど。

あの時、最初は自分のアイデアが形になって、周りにそれを面白がる人がどんどん出てきて、ワイワイなっていく内に、みんな悪意はないんだけど、面白がるっていう方向が違ったりとか、「成功するってどういうこと?」っていうのが、「成功するっていうことはお金を稼ぐってことじゃん」って人とか。

もっと言うと、俺は作詞をしてるから、芳賀ゆいが売れれば売れるほど、印税は入るの。そうすると、当時の暮らしからすると、その印税は嬉しいの。って言ったって、大したことはないよ。だって、B面の作詞のみだから。企画料とか入るわけじゃないから。

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