2025年10月20日放送のテレビ朝日系の番組『耳の穴かっぽじって聞け!』にて、お笑いコンビ・さや香の新山が、M-1グランプリ2023最終決戦で「見せ算」を披露したことでの結果は「計算通り」と思っている理由について語っていた。
新山(アンケート):元々、M-1に憧れてこの世界に入りました。芸人になった当初は、M-1で優勝したいと漠然と考えていましたが、時間が経つにつれて、優勝を狙うということより、爪痕を残して知名度を上げることが、自分の中で一番の目的になっていきました。
15年もM-1を活動の中心において、最終的に優勝を逃すリスクを背負うより、爪痕を残して売れて、早くM-1を終われる方が今後の人生んいとってプラスだと思ったからです。
そんな中、久しぶりに決勝に戻れた2022は、まさか準優勝できるとは思っていませんでした。なので、周りから東京に行くことを勧められたりしたのですが、心の準備、経済的な準備ができておらず、翌年に行くことを決めました。
迎えた2023年、最終決戦に進んだ時点で「東京に行く」とマネージャーには伝えていました。2年連続で最終決戦に行ければ、ある程度の爪痕を残せている状態で東京に行けると思ったからです。
東京へ行ってテレビに出て、全国区になりたい。そのためには本当は準優勝の年に行くのがベスト。でも、そのタイミングを逃してしまった2023年は、芸人人生をかけてM-1で爪痕を残さないといけない年になりました。
そこで思いついたのが、見せ算でした。2023年の1月には、見せ算を最終決戦でやることを決め、見せ算までたどり着くための1年でした。フルスイングのネタなので、当たっても外れても収穫をもって東京に行けると考えていました。
安牌のネタで、令和ロマンやヤーレンズに負けてM-1を毎年逃す真面目な常連組のようなイメージがつく方が、よっぽどリスクが高いと思っていました。2023のM-1は、何とか自分の目標を達成することができ、想定通りに東京へ来た今、M-1を活動の中心に据える理由はないと判断して出てません。
ただ、まだ5年は参加資格があるので今後の可能性を全て否定はしていません。東京へ来た今、一つだけ悩みがあります。ありがたいことに見せ算は自分の予想以上にテレビでイジっていただけて、自分の想定を超えてテレビに出させていただけています。
僕は見せ算に対して、「計算通り」と公で言っていいのでしょうか?正直、計算通りなのですが、見せ算でイジられるときのことを考えると、計算通りと言わない方がいいとは思うのですが、僕のキャラクター的に「計算通り」と言ってしまっても面白いのかなと思う部分もあり、悩んでいます。
井口浩之:ということで。ファイナルに残ったら東京行くっていうことを決めてて?
新山:はい、そうですね。M-1参加した時ぐらいから、2年連続最終決戦行ったら、東京行っても仕事あるかな、というか。ちょっとは呼ばれるかなっていう。勢い、準優勝の年から下がらずに行けるかなっていう。
井口浩之:うん。
新山:こう見えて謙虚というか、過小評価なんですよ、物凄い自分のことを。
井口浩之:うん。
新山:だから、そのまま戦えると思ってないんですよ。そんな王道で、まずそもそもが。
井口浩之:うん。
新山:いや、結構でも本当に不仲とか押したのも、もっと仕事ないと思ってたんですよ。
井口浩之:なるほど。
新山:で、一個フックないと多分出られへんと思って、結構押したっていうところあって。
井口浩之:うん。
新山:過小評価なんで、なんかそういうのあった方が、逆にバラエティも出れるとか、不仲もそうですよね。
井口浩之:とにかくフックがないと不安、みたいな感じではあったんだ?
新山:はい。フックやし、逆張りやし。出る、出ないも逆張り。逆張り自体に価値があると思ってるんで、もう芸人やから。
井口浩之:うん。
新山:もうそれが合ってるか、合ってないかやなしに、それが話題になれば価値があると思ってるんで。両極端かもしれないですね、結構テレビで「天下獲りたい」とか、結構こっちは大きく言うし。
久保田かずのぶ:うん。
新山:自分の内面的にも、結構不安な部分はあるというか。
井口浩之:たしかに、珍しいよね。そこが新山の人間性というか、ビッグマウスの小心者みたいな。
久保田かずのぶ:ああ、たしかにね。
井口浩之:あんまね、ないタイプの。
新山:たしかに。
井口浩之:言ったらエリートコースなのに、そんな自信がないっていうのがなんか。

