2025年5月19日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、永野芽郁の不倫騒動でスポンサーの意向によりCMや民放ドラマの降板は理解できる一方で「NHK大河ドラマ」まで降板させられることに疑問を呈していた。
伊集院光:俺ね、俳優さん女優さんで、一番凄いなと思ったエピソードが、やっぱ大竹しのぶさんなのよ。いや、大竹しのぶさんのレベルまで行くと、もう大竹しのぶ自体は、どうでもいいって言ったらなんだけど、例えばこれ声優の仕事やってても、大竹しのぶさんって、全く声作んないのよ。
声作んないで、だけども途中から演技力で、大竹しのぶはどっか行くっていう凄さだし。なんか大竹しのぶさんが今まで、自分の芝居を一番評価されて嬉しかったことっていうのが、ここ10年ぐらいの話だと思うんだけど、『にんじん』っていうミュージカルをやってて、で、大竹しのぶはそのにんじんの役なの。
小さい女の子の、元気で健気な女の子の役どころなんだけど。自分がそのいじめられてんだか、苦労してんだか俺はにんじんのその細かい話は知らないけど、一生懸命やったら見に来てた小学校低学年ぐらいの男の子が、「にんじん頑張れよ!にんじん!俺も頑張るから!」って言ってたんだって(笑)凄くない?なんか。
俺、そのエピソードが凄い好きなの。そのもう関係ないじゃん、大竹しぶさんが元さんまさんの奥さんであろうが、子を持つ親であろうが、何にも関係ないじゃん。すげぇなっていうか。演技って磨いていけば、そういうことになるんだ、みたいなところがあるから。
だから問題はさ、テレビってもう凄いクリーンが求められちゃってるでしょ。その求められてるクリーンのレベルは、もはや本人は「事実無根」って言ってるけど、それらしい記事が出ました、もダメなぐらいクリーンになってるじゃん。特にテレビがっていうか、スポンサーがそれを求めてるじゃん。
で、そのウチの師匠(三遊亭円楽)が錦糸町でやっちゃった時も…昔からその古典芸能の落語家が、ちょっとしたこれもいけない言葉、女遊びみたいなことをやっちゃって。で、芸人の妻であるところのカミさん自体は、「まぁしゃあないやん」ってなってても、やっぱり、じゃあこれテレビの『笑点』ってなってくと、「許されるの?許されないの?」みたいな。
で、師匠は必死に会見をして、まぁとりあえずは「頑張んなさいよ」ぐらいにやっと戻ってきて。でも、師匠が「もしどうしても、精神誠意謝って許してもらえなければ、イチからそんなダメな人間でも、見る価値がある落語はやってんなっていう評価になるために頑張る」みたいなこと言ってて。
そうすると、じゃあスポンサーとはその細かい契約を知らないから、もうダメですっていうのは分かる。スポンサーとはね。あと、それからテレビもスポンサーによって作られてるから、そのスポンサーがダメですって言ったら、テレビも出づらいのは分かるんだけど。大河は降りなきゃいけないの?
だって、スポンサーとか関係ないじゃん、もう大河ってなってきたら。で、さらにはどうすんの…ただね、思ったのはこういう才能がある人、才能がある人に心配してる場合じゃないのは、おそらくNetflix は別に彼女を遮断はしないだろうから。どっかのタイミングで、そういう復帰の仕方もできるんだろうな。

