2025年1月27日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、フジテレビの会見で「正義」を振りかざしてサディスティックに叩く記者たちについて語っていた。
伊集院光:弱っちゃったね。朝から『ぽかぽか』だから、フジテレビから今日はスタートで。で、そのフジテレビ行く時にも、もう入口のところ、各社のカメラが「どんな雰囲気なの?フジテレビに今日、出社する人たちは」なんつってね。
狙いすましてるところを行って、で、『ぽかぽか』やってる最中も、もうゆうちゃみのカバンに羊羹が入ってんのはもう分かったからっていう。「入ってんでしょ?羊羹が」っていう感じだったのが、その後、いっぱいいくつか、他の局で仕事してきたけど。
まぁずーっと会見やって、もうすでにゆうちゃみのカバンに何が入ってるか、忘れるぐらい。ね、ずっと会見やってて。これも分かんないのがさ、同じ業界の人間なんだから、ちょっとしおらしく、みたいなこともあるんだとは思うけど、思うけど。
もう、僕の中、フジテレビはもちろんね、フジテレビはもちろんだけど、記者の人たちも俺は好きになれないよ。なんかその、正義なんすか?これは、正義なんですか?その報道なんですか?よくわかんないけど。そういうものには見えないんだよね。
なんか、その俺にはね、俺それは子供だって言われたら子供なのかもしんないけど、なんかさ、万引きする奴は大嫌いだけどさ、万引きGメンみたいな特集を見てるとさ、それはお店からしたら、それは許せませんよ。万引き、どれだけあんたがスナック感覚で万引きしてるものの損失を、どれだけ頑張ってこっちは稼いてんだっていう気持ちはわかるんだけど。
そこの正義とか、「アンタ、ここで立ち直らなきゃダメになっちゃうよ」みたいなその正義みたいなものの後ろから、何かこうサディスティックなものに、このお店の人、火ついちゃったなって思った辺りから、もう見てられない。
あれに俺、もしかしたらちょっと似てるかもしんないんだけど。いや、それはさ、悪い。何人かこの人悪いんだろうってことは分かるよ。だけどさ、それを指摘してる人たちも、もうなんつうのかね、答えられないって分かってるじゃん。もう手足縛られちゃってるって分かってるじゃんっていうところに、「悪いんだから」っつって、なんかみんなで棒で叩く感じみたいな。
もう、まぁまぁいろんな意見あると思うけどね。いろんな意見あると思うけど。で、こちとら、じゃあ何か違和感みたいの喋ったところで「まぁ、どうせお前はフジテレビで仕事してるから、フジテレビの味方だろう?」とか、そういう風になっちゃう。そういう風になってまで、何かその意見を言おうかっていう気もそれほど起こらないしね。

