2021年6月8日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、東京オリンピック開催が大反対の逆風を受けているのは政府や都が「自粛警察化した国民を止めてこなかった」報いではと語っていた。
太田光:俺ね、今都知事とかが「ひっくり返る」とかなんか言ってるんじゃない?
田中裕二:「ひっくり返る」とは言ってないけどね。寄り道しないで帰る、とかね。
太田光:で、菅さんとかもさ、多分、明日党首討論やるんでしょ?
田中裕二:うん。
太田光:で、本当に参ったなって思ってると思うんだよ。
田中裕二:うん。
太田光:こんだけ反対にあうか、と。で、俺は五輪はやって欲しい、個人的にはね。
田中裕二:うん。
太田光:だけど、ここまでかって思うんだけど。俺、ちょっと考えたんだけど、これってさ、政府や都が今まで1年半かけてやってきたこと、で、コロナがね、日本に入って。世界でパンデミックになって1年半かかってるよね。
田中裕二:うん。
太田光:で、都や政府の人が今、目の前にしている国民って、自分たちの鏡なんじゃないかなって思うんだよ。1年半の自分たちを見てるんじゃないかなって。
田中裕二:うん。
太田光:今までの、その自分たち。つまり、色んな…たとえばさ、最初の頃を思い出して下さいよ。大きな格闘技のイベントやるっつって、大批判されて。
田中裕二:はい、はい。
太田光:で、アーティストのコンサートも、凄い批判されたよね。
田中裕二:うん。
太田光:あとそれこそ家にいて下さい、で、自粛して下さいと。
田中裕二:うん。
太田光:政府や都はさ、折に触れてさ、それを断続的に言い続けてきたわけだよ。
田中裕二:うん。
太田光:でも一方で、3密は避けてください、マスクをしてください、ソーシャル・ディスタンスをとってください、と。
田中裕二:うん。
太田光:っていうのはね、そのメッセージの裏側には、「それをやれば活動していいです」ってメッセージにもなってるんだよ、実はね。
田中裕二:うん、そうね。
太田光:だけど、劇場も批判されたよね、クラスターが出て。中には、病院だって最初の頃、クラスターが出てさ、相当バッシングを受けた。
田中裕二:うん。
太田光:で、パチンコ屋、もうそれこそ夜の町、新宿歌舞伎町も言われた。
田中裕二:うん。
太田光:って言われたけど、政府や都が「批判するのはやめてくれ」って、もっと言って欲しかったのね。というのは、パチンコ屋が攻撃された時に、「それは私たちがやります」と。「ちゃんと頼みますし、ちゃんとした対応を求めます。それは我々の仕事です。批判するのはやめてください」っていうことを、多少は言ったかもしれないけど、もっともっとそのたびに、アピールっていうか、メッセージとして国民に向けて言ってたら、こんなことにはならなかった気がするんだよね。
田中裕二:うん。
太田光:そのメッセージを言ってたらね。今、都や国は国民のことを凄い自粛警察に見えてるんだよ。
田中裕二:うん。
太田光:今、この1年半経って、都や国が国際的なイベントをやります、と。プレイブックも出しましたよね。こんだけ対策しますから、と。そこは抜け穴もあるのかもしれないけど。
田中裕二:うん。
太田光:俺も読んだよ、全部。かなり厳重にやるなって思ったけど、それでも専門家から見たらさ、抜け穴っていうのがある。バルーン方式っていうのはイメージしにくいと思うんだけど、あれは動線を変えるってことだから。
田中裕二:うん。
太田光:バルーンっていうと、また別のイメージになる気がするんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:で、その時にそれだけ対策をやりますって言っても、でもダメだって言うわけじゃない。
田中裕二:うん。
太田光:それはさ、今までのあなたたちがやってきたことが、今返ってきてるんじゃないかっていうね。
田中裕二:うん。
太田光:それはもし、その時に自粛警察やなんか、そういう人たちがいたら、「いや、それはやめてください」と。
田中裕二:うん。
太田光:「批判はしないでください。感染対策をちゃんとすれば大丈夫なんですから」ってことを、もっともっと言ってたら、きっと理解をする人はもっと本当はいたと思うんだ。
田中裕二:ここまで反対はされなかったかもしれないね。