2020年8月25日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』にて、お笑いトリオ・パンサーの向井慧が、霜降り明星MCの番組でロケVTR出演をして「粗品、面白くしてね」と言ってその晩に涙が出た理由を告白していた。
向井慧:言ってもMCとかやりたいなぁって思って入ってきて。
若林正恭:うん、そうね。
向井慧:まだ20代、25~6の時にテレビ出させていただくようになって。
若林正恭:うん。
向井慧:その時に、本来ならグッと掴まなければいけなかったんですよ。
若林正恭:うん。
向井慧:冠番組とかめっちゃ深夜でやらせてもらってたんで。
春日俊彰:ああ、そうだよ。
向井慧:『ゲームパンサー』とか。
若林正恭:ああ、はいはい。
向井慧:でも、その時に「可愛い顔対決~」とか番組でなって、僕と40歳ぐらいの先輩とやって。
若林正恭:うん。
向井慧:僕がストレートに可愛い顔して、「おお~」って。で、先輩が可愛い顔して、「全然可愛くねぇよ」ドーンッて。
若林正恭:ああ。
向井慧:もう、道具としてその時間を過ごしてきて。
春日俊彰:道具っていうか、振りね(笑)道具って言い方(笑)
向井慧:ふふ(笑)
若林正恭:コイツなんだよ(笑)
春日俊彰:はっはっはっ(笑)
尾形貴弘:どうしたんだ、お前!
向井慧:いや、僕は変わってないんですよ、結局。ずっとこうなんですけど。
若林正恭:うん。
向井慧:で、「出待ちNo.1でプレゼント色々もらったんでしょ?高い物は?」「ゲームとかもらいましたね」って。で、先輩が「俺なんかアメ2つやで」ドーンッ。道具。
若林正恭:いや(笑)
春日俊彰:道具ってやめなさい(笑)振りなんだから(笑)
向井慧:結局、スタッフさんも出待ち率No.1で出てきた芸人なんか認めたくないじゃないですか。
若林正恭:うん。
向井慧:「ああ、人気あんのね」って。で、結局そこのチャンスを全く物にできないまま、「あ、人気なくなったね」みたいな。
若林正恭:うん。
向井慧:「じゃあ、人気なくなったってことを相談する企画やりましょうよ」みたいな。
若林正恭:ああ。
向井慧:『パワプロ』ならダイジョーブ博士みたいな人が近づいてくるんですよ。
若林正恭:はっはっはっ(笑)
向井慧:で、これ上手くいったらもう一回花を咲かせられるけど、失敗する可能性のほうが高そうな。
若林正恭:なるほど。
向井慧:僕らに腕がないから。人気ないっていうのを自虐しながら出るの、どうかなとか考えながら。
若林正恭:うん。
向井慧:やってた時に、第7世代っていうのが出てきて。
若林正恭:ああ。
向井慧:で、霜降りMCでドーンとかなって、「じゃあ、向井さんロケ行ってください」ってなった時に、一瞬、「ワッ…」って思うんですけど、でもそんなこと断ってられる場所でもないし、「やります」って。
若林正恭:うん。
向井慧:で、ロケで「粗品、面白くしてね」って言った時に、やっぱツーッと。
若林正恭:はっはっはっ(笑)だから、この時が踏み出した時なんだよね、「やるしかない」って。
春日俊彰:そうだね、腹くくったってことなんじゃない。
向井慧:あと、複雑な感じなんですけど、「道具」って思ってた自分と、結局俺が「粗品、面白くしてね」ってことは、粗品を道具にしてる先輩になってしまったっていう。
若林正恭:なるほどね。
向井慧:その俺がイヤだった先輩にもなってるっていう悲しさで、色んな涙が出ちゃうんです。
若林正恭:打たれながら自分のプロレスをする、その道具にしたっていう。
向井慧:振りにしてウケてるっていうのが、「なんか俺、こんなことでいいのかな?」って言ってたら、涙出てくるっていうか。