2019年10月24日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『おぎやはぎのメガネびいき』(毎週木 25:00-27:00)にて、おぎやはぎの矢作兼が、木村拓哉の演技の良さは「ちゃんと王子様でいてくれる」点であると指摘していた。
矢作兼:やっぱりあの人はね、「何をしたら一番カッコイイか」ってことの研究なのか。
小木博明:そうなのよ。
矢作兼:それをちゃんとやってくれる人だよね。
小木博明:本当、そこを見る楽しみというか。そこが見たいのよ。今はもうそれに飢えてんの。今、そういうドラマないのよ。
矢作兼:分かる。小木が一時期、韓国ドラマにハマってたじゃん。
小木博明:そう、そう。凄いハマってた。それってそこなのよ。
矢作兼:…『ディパーテッド』の元の作品、『インファナル・アフェア』での格好つけた芝居が。
小木博明:うん、そうだね。
矢作兼:それが今どきない、と。
小木博明:そうだね、あの時もそんなこと言ってたね。
矢作兼:で、小木が韓国ドラマにハマった時も、「こんなに格好つけてくれる」っていう。
小木博明:そう、そう。
矢作兼:キムタクって、いい意味ですげぇ格好つけてくれんだよね。
小木博明:そう。
矢作兼:で、これやってくれる人いないんだよね。
小木博明:そう、いないんだよ。今ね、いないんだよ。だから、凄いいい役者さんなの。
矢作兼:ちゃんと王子様でいてくれるっていうか。
小木博明:そう。
矢作兼:それを途中、照れくさくなっちゃったりするじゃん。
小木博明:なる、なる。ずっとそういうドラマやってきてるとね。
矢作兼:うん。
小木博明:だけど変わらないの。
矢作兼:そこなんでしょ、一番凄いところは。
小木博明:そう!
矢作兼:「待ってました」なんでしょ?
小木博明:待ってました。始まった時からずとそれ。それをずーっと見てられんの。「おおう、おう!」って。
矢作兼:ふふ(笑)「フーッ!」言いながら見ちゃうんでしょ(笑)
小木博明:だからも、一つ一つの芝居に、もう顔、動き、指先まで格好いいの。
矢作兼:ちゃんと格好つけれるって人、今、減ってんだよね。
小木博明:いないんですよ。
矢作兼:凄いことなのよ。スターの条件なのよ。
小木博明:そう。
矢作兼:恥ずかしくなっちゃダメなのよ、途中で。「流行りじゃないかな」とか。
小木博明:うん。
矢作兼:逆にこうの方がいいんじゃないかな、とかじゃないんだよね。
小木博明:そう。じゃないのよ。ちゃんとやってくれる。そこの格好良さがあるの。