2019年9月29日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日 13:00-17:00)にて、落語家の立川志らくが、師匠・立川談志に「築地で働け」と言われて早朝に起きるのがイヤで断った過去について語っていた。
リスナーメール:苦しかったなぁと、今でも思う修行時代のエピソードはありますか?
太田光:これはもう、枚挙に暇がないでしょ。
立川志らく:それはありますね。
太田光:うん。
立川志らく:「築地に行け」と言われて、断った後…談志の弟子は、もう全員築地で修行してこい、と。
太田光:よく断ったよね(笑)
田中裕二:これ断るって、凄いことでしょ?
立川志らく:うん、それは二十歳そこそこでね、まだ入門して半年しか経たない、落語の神様の談志が、ある日突然、「お前も築地で修行してこい」と。
田中裕二:うん。
立川志らく:だから、私は「それは嫌です」と。それは、朝、うんと早く起きるのがイヤだっていうのがあったんだ。
太田光:はっはっはっ(笑)
立川志らく:その罰で今、うんと早く起きなきゃいけないんで(笑)
太田光:はっはっはっ(笑)
田中裕二:何十年も経ってそれがね(笑)
立川志らく:それで談志が「えこひいきするわけにはいかねぇから、てめぇそれじゃあクビだ」って。「クビもイヤです」って言ったら、「じゃあ、いいから。両方嫌ならいなよ」って、談志はそれ以来、私を可愛がってくれたんですけど、他、全部を敵に回しましたからね。
太田光:そりゃそうでしょうね。
立川志らく:兄弟弟子は全員、「師匠に逆らった、とんでもない」って。あと、築地の江戸っ子の人たちが「可愛くねぇな、今度の弟子は。他の弟子、みんな来てんのになんだアイツは」って。
太田光:そうだ。
立川志らく:あの時は、どこ行ってもね。築地行ってもみんなにイジメられたしね。
太田光:へぇ。
立川志らく:兄弟子からは「お前は仲間じゃない」って言われたしね。本当に、一人ポツンですよ。