2025年10月25日放送のテレビ東京系の番組『考えすぎさん』にて、お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルが、R-1グランプリ審査員をやっていて葛藤する部分について告白していた。
野田クリスタル:お笑いの審査がムズすぎる…これは、ムズすぎて。
佐久間宣行:うん。
野田クリスタル:これは、色々語りたいことだらけで。
佐久間宣行:うん。
野田クリスタル:審査員やってると。「皆さん、どう思いますか?」っていう。まぁ、これはお笑いに限らない話で。
DJ松永:はい。
野田クリスタル:どのジャンルでも、やっぱり視聴者が凄いって思う部分と、作ってる側が凄いって思ってる部分って違うんですよ。
佐久間宣行:まぁ、違うよね。
野田クリスタル:で、これ一つの例で言うと、R-1グランプリってピンの大会があって、僕、それの審査員をやらせてもらってるんですけど。
佐久間宣行:うん。
野田クリスタル:たまに決勝にギャグの羅列をするピン芸人が現れるわけですね、ギャガーですね。
DJ松永:ああ。
野田クリスタル:とにかく、そこにはストーリー性もないし、ネタの構成もないです。
佐久間宣行:うん。
野田クリスタル:ただギャグをやってるだけのピン芸人が決勝に上がって。まぁ優勝できないです、ギャグの羅列は。で、審査員からもギャグの羅列だから、もっとネタの構成とか考えてきたら点数もっと上げれた、みたいな評価もあるんです。
DJ松永:うん。
野田クリスタル:それに対して、やっぱ僕は思ってしまうんですけども。僕は多分、ギャガーだったら真っ向勝負できないんで、なんか一個設定を乗っけて、ギャグの羅列だけじゃない…
佐久間宣行:に、見えないように。
野田クリスタル:に、見えないようなネタにすると思うんです。で、それはきっと審査員喜ぶと思うんです。視聴者も「うわぁ、ギャグをこういう形で見せてきたか」って評価するんですけど、私からすると、そんなのワンアイデアで済む話だから、大した労力ないんですよ。
佐久間宣行:やろうと思ったら。
野田クリスタル:やろうと思ったら、大したことじゃないんですよ。それ以上に、ギャグの羅列ってものだけで勝負してきて、全部の手札を最高のものにしてきた奴のほうが、僕からしてみたら恐ろしくて仕方ないんですよ。ギャグの羅列の最高峰に。
DJ松永:うん。
野田クリスタル:俺はそういう人を凄いなと思うんですけど、でも伝わんねぇだろうなぁって(笑)



