2024年7月15日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、「かがみの特殊少年更生施設」第四境界のクリエイター藤澤仁にインタビューをしたと告白していた。
伊集院光：(かがみの特殊少年更生施設を作った)第四境界の人に会いたい、と。で、ファミ通の記事で書くから、その人に是非取材がしたいんだっていう申し入れをしたら、快諾してくれて。
で、取材できることになって。まず何が驚いたっつっても、ファミ通に間入ってもらって、ファミ通の会議室でお会いしたんだけれども、ファミ通の編集部が、もう5～6年前からウチから5分ぐらいのところになっていたっていう(笑)
全くコンタクトを取らないんで。僕はもう、謎の怪文書のように毎回ちゃんと締め切りの直前に、原稿がメールでいくっていうシステムで。何のコミュニケーションも取らないまま、ファミ通は僕は連載しているので。
たまにやってみたいゲームとか、発売前のゲームで、触ってみたいものがあればみたいな時だけちょっとこう連絡するんですけど。あとはね、ほぼ怪文書みたいにして原稿のやり取りを(笑)まぁ、最先端ですよね、コロナ前からですから(笑)コロナ前から誰とも会わないでやってるわけですから(笑)
それにまずビックリして。「編集部来て欲しい」って言われて、「ああ、じゃああそこまで行けばいいのね」っつったら、「何年前の話をしてんですか？」なんて言われて。「江戸川橋ですよ」なんて(笑)「え？そこじゃん」なんつって(笑)「いつから？」なんて、「もう随分前からですよ」みたいなが一番衝撃だったんですけど(笑)
何と何を喋ればいいかな…えっとね、まずこの第四境界っていうところは、一人、この企画の監督の藤澤さん(藤澤仁)って言ったかな。この方は、最初名前は明かしてなかったんだけど、ドラクエの8・9・10あたりを作った人なの。
あの堀雄二さんの割と片腕として作った人なの。で、10を境に独立してちょっと変わったことをやりたいって言って、制作を始めてる。で、もう1個、それと組んでやるマレっていう、ゲームを作 るっていうか、ゲームに限らず面白い表現をしたいっていう人たちで。
で、さらにはパチンコ屋さんのSANKYOがパチンコ以外のデジタルコンテンツみたいなを始めたいって言って、なんかSANKYOあたりが組んでやりましたって。そのみんなに話を聞いてたんだけど。
今まで第四境界がやってきたこと、最初に第四境界がめちゃめちゃ当たったのが、「人の財布」っていう。他人の財布、第四境界のホームページ行くと、他人の財布を申し込むんで買えるんですけど。
その「人の財布」っていうのを購入すると、他人の財布が送られてくるんですよ。で、売り切れすごいらしいよ。もう生産が全然追いつかなくて、評判高すぎて。で、もう今年分はありませんみたいな状況らしいの。
で、他人の財布をオンラインショップで購入すると、送られてくるのが男モノとも、女モノとも言えないぐらいの財布。これ、いい塩梅なんだよね。たしかに、大きさから言うとおっさんの財布じゃないなっていう感じではあるんだけど。
まぁ、別にOLさんが持っててもおかしくないし、もうちょっと若くてもおかしくないような財布が送られてくるんだけど。普通の財布と違うのは、財布買ったら中にタグとスポンジみたいな入ってたりするんですけど、中に誰かの、他人の学生証と、それからなんかの写真。それと、どっかの店の領収書と、書きかけの手紙…以上かな、が入ってる。
で、当然さ、この人誰よって話になるし、この学校どこよって話になるから。ここからは買う人もいるのでネタバレはしないようにしますけれども。この学生さんが書いたと思われる、3日坊主ぐらいで終わったブログみたいのが出てくるんですよ。
で、一生懸命探すと出てくるんですよ。そのブログを見てると、また急に更新されない日とか、更新されない年月が出てくんです。その更新されない年月の、更新されなくなったあたりが、この領収書の日付なんですよ。みたいなことが、次から次へと出てくるようになっていて。
で、こういうのも多分ARGなのかな。で、言ってたのが、「どういうもんなんですか？」って言ったら、「いわゆる謎解きゲームみたいなものと、現実の境界線を曖昧にしたい」と。謎解きゲームですから、ゲーム内でゲームと割り切って楽しんでくださいの部分と、またその導入部の境みたいなものが…またこれも難しいのはさ、天網恢恢疎にして漏らさずみたいなもので、かと言って人にご迷惑がかかってはいけないし、みたいところはケアされてるけれども。
その境界線みたいなものが普通のものとはちょっと違うっていうか。見方が違うってもんで。で、なんか俺、これもすげぇことするなっていうのと、あともっと僕のめちゃめちゃ好きな世界だなと思って。
