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オードリー若林や伊集院光が語る、ラジオ番組でよく耳にする「放送作家」という仕事のリアル

   

ラジオ番組でよく耳にする「放送作家/構成作家」という言葉。メール(はがき)職人から、放送作家になることを夢見ている方もおられるかもしれませんが、仕事にすることの厳しさについての、オードリー若林正恭さんや伊集院光さんのトークをまとめてみました。

放送作家のリアルな仕事内容

リスナーメール:作家志望、24歳。作家になるには、どんな条件があるでしょうか?社会性やお笑いのセンス、他に必要な要素はありますか?

僕は、お笑いの漫才のネタだけ書いていたいです。

若林正恭:こういうメールが来てますけど。ちょっと、作家のサトミツ(佐藤満春)さんと(藤井)青銅さん、ブースに入れますか?あと、奥田泰も。

春日俊彰:俊彰:ふふ(笑)

若林正恭:漫才のネタだけ書いていたいんですって。

佐藤満春:それは無理ですよ。

春日俊彰:俊彰:無理なの?

佐藤満春:無理でしょ。

若林正恭:奥田さんは?

奥田泰:無理ですね。

若林正恭:なんとかやらせてあげてよぉ。

佐藤満春:無理だよ。

春日俊彰:俊彰:ふふ(笑)

若林正恭:漫才のネタだけ書いて、多分、月4,000万円くらい稼ぎたいんだと思ってるんじゃないかな。

佐藤満春:じゃあ、もっと無理だよ。

若林正恭:ふふ(笑)青銅さん、無理ですか?

藤井青銅:趣味としてやるならね。

若林正恭:仕事じゃなくて?(笑)作家の仕事で…ライブって、儲からないですもんね?

藤井青銅:ライブは無理。

若林正恭:そもそも、お金の流れ的に、広告がついてるわけではないし。お客さんのお金と、演者のなんだかんだ、舞台装置で、ほぼチャラになっちゃうもんね。漫才のネタだけ書いていたいっていうのは…

佐藤満春:諦めよう、その人は(笑)

春日俊彰:俊彰:無理かぁ。

若林正恭:リサーチとか、台本書いたり。

藤井青銅:ナレーション書いたり。

若林正恭:事務所入るパターンと、フリーのパターンがあって。事務所入って、作家見習いで、最初の1ヶ月、電話番しかやらない、とかありますもんね?

藤井青銅:あるね。適正を見られるんだよね。

若林正恭:我慢できるか、とかね。

春日俊彰:俊彰:いわゆる作家の仕事ができるようになるって、何年くらいですか?

藤井青銅:人によりけりだけど、1~2年でまだ企画書の人、いるよね。いっぱいいる。

若林正恭:企画書の書き方から学んで…

藤井青銅:「企画書、上手いね」って言われたりする人いるのよ(笑)別に、そこ褒められたくないんだけど(笑)

若林正恭:ふふ(笑)パターンありますよね。ネタ書くの上手な人とか、企画書書くの上手な人、リサーチ上手な人。

藤井青銅:うん。

若林正恭:あと、人当たりが良い人(笑)人当たりが良くて、お仕事いっぱいもらう人もいて。この複合的でもあるし、どれか一個でもあるし。

佐藤満春:ネタと番組と、ちょっと違うもんね。

若林正恭:制約も知ってなきゃいけないからね。なかなか食べれるようになるまで、非常に大変ですよね。

春日俊彰:俊彰:うん。

若林正恭:では、「漫才のネタだけ書いていたいんなら、趣味でいかがですか?」ってことになりますか(笑)

春日俊彰:俊彰:メシは食えない、と。

若林正恭:24歳…どういう気持ちでラジオを聴いてるんでしょうね(笑)…とにかく、頑張りましょう(笑)

オードリー若林「放送作家になるには才能、技術、根性」

若林正恭:年末になると、ツチヤタカユキがいないのが痛いなって思って。漫才を書くからさ…サトミツ(どきどきキャンプ・佐藤満春)は忙しいからさ。

春日俊彰:俊彰:うん。

若林正恭:でも、デレクジーカー、漫才書けねぇだろうな(笑)

春日俊彰:俊彰:ふふ(笑)

若林正恭:書けんのかなぁ。「こっから、ここまで起こしておいて」みたいなね。

春日俊彰:俊彰:うん。

若林正恭:大概、「作家志望なんです」って、ツチヤ入れて2人ほど会ったことあるけど、本当に根性ないだろ。

春日俊彰:俊彰:ふふ(笑)

若林正恭:なんであんな、根性ないの?ツチヤ聴いてるだろうから、他に言い方あるかもしれないけど、根性はないよな(笑)

春日俊彰:俊彰:ふふ(笑)

若林正恭:親友だけど、お前は。親友だけど、根性はないわ。

春日俊彰:俊彰:うん。

若林正恭:(放送作家になるには)才能、技術、根性がなければいけないからね。最初は大変でしょ。奥田泰、サトミツもそうだけど。

春日俊彰:俊彰:うん。

若林正恭:じゃあ、根性あるかどうか書いてくれ、デレクジーカー。

春日俊彰:俊彰:うん。

若林正恭:根性あるかどうか書いてきてくれ。

春日俊彰:俊彰:それは自分じゃ分からんのじゃない?

若林正恭:作家志望の下に、次は根性ありか、根性なしか。

春日俊彰:俊彰:まあね。

オードリー若林、放送作家を志望するネタ職人に「作家になるには才能、技術、根性が必要」

オードリー若林、放送作家志望のツチヤタカユキが辞めた理由

若林正恭:私は、あまり詳しく喋ってないように思うんですよ。このラジオでは、「俺とツチヤタカユキの2人では喋れるけど、3人以上になると喋れない」っていう、それもあるんですけどね。

春日俊彰::あぁ。

若林正恭:でも、一番のデカイ理由は、パソコンができないからなんですよ。

春日俊彰::ちょっと意味が分からないですけど。パソコンができなかったら、帰っちゃうの?

若林正恭:そうなんですよ。ありがたい話で、周りのスタッフさんが彼が結構有能なものだから、色々な仕事を頼むようになってきた時に、ネタ作りとは違って企画書を書くようになったんです。でも、アイツ全然パソコンができないんだって。

春日俊彰::あぁ。

若林正恭:パソコンで企画書を書くときに、フォントを変えたり、四角で囲ったり、色を変えたり、写真を貼り付けたりが一切、できなくて。朝方、パソコンを部屋の中で投げつけて「大阪に帰ろう」って思ったんですって。

春日俊彰::いや、それはさぁ…習えばできるじゃない?

若林正恭:俺は、止めたよ。ちょっと笑っちゃいながらね。でも、アイツ真剣なの。「僕はクズですから。パソコンもできない男ですから」って。それで、7月くらいに帰っちゃって。帰る日も、唐突に「今日、帰ります」ってメールが1通きて。

春日俊彰::うん。

若林正恭:それで俺も「俺たちみたいな人間こそ、しがみついてパソコンでもなんでも時間をかけて覚えて、大金を稼げるようにならなきゃ、あまりにも救いがないだろ?こういう性格に生まれてきて。だから、カネを稼げるようにならなきゃいけないんだよ」って言って。

春日俊彰::うん。

若林正恭:そしたら次の日、「金持ちになんかなりたくないので、帰ります」って言って帰っちゃった(笑)

春日俊彰::難しいなぁ。パソコンができないってことだけでね。

若林正恭:アイツにとってはマジなのよ。それをゆとり世代とかっていう一言で片付けられるのも嫌だし。今だから言うけど、ここをパジェロでツチヤと出るときに、出待ちの子が「ツチヤさん、頑張って!」って言うんだけど、毎回、「頑張って」って言われることにムカついてたんですって(笑)

春日俊彰::うん(笑)

若林正恭:「若林さん、何を頑張ってって言ってるんでしょうか?」って(笑)「でも、それは悪意じゃないからな、絶対的にな」って言って(笑)

春日俊彰::まぁ、そうだね。悪意じゃないからね(笑)

若林正恭:俺も分かるんだよ。ツチヤタカユキみたいな人間側だったし。

春日俊彰::うん。

若林正恭:今もちょっとあるし。アイツには、人一倍、アイツの方に肩を持ってしまって、距離をあけられない部分もあるのよ。

春日俊彰::うん、うん。

若林正恭:アイツと未だにメールしてるけどさ、段々、立ち直っていって、モノを書き始めて。今では、誰がやるでもない漫才やコントの設定を一日、100個ずつ出してるんですよ。

ハガキ職人から放送作家となった松原秀

リスナーメール:松原秀さんが、東京アニメアワードフェスティバル2016のアニメオブザイヤー部門の個人賞の脚本オリジナル原作賞に選ばれました。同賞には2014年、宮﨑駿さんが受賞している。

岡村隆史:それを松原秀が獲ったってことですか、『おそまつさん』で。『おそまつさん』、エライ人気あるもんね、今。凄いねぇ。

まさか松原秀が、こんなに頑張るとは思ってなかったですけども。初めてちゃいます?破門になったの。違うかな、ハガキ職人で。…その前にあったか。

松原秀なんて、実家来て怒って。正月に実家来て、「何してんねん」言うて、「破門や」言うて、反省文とか書いてきたんかな。それで「ごめんなさい」「ああ、全然。またね」って言うてたら、「芸人になる」言うて、NSCに行ってな。

それで「頑張りや」って言ってたら、NSCから芸人になるっていう夢もやめて、作家になったんやな。ほんで作家になって、今度は脚本書いたり色々するようになったんやな。

一回、メシ食いに行ったことあんのよ。松原秀と。何人かとご飯食べた時に、松原秀来てんなぁ。

こんなまた…なんかないか?『おそまつさん』でグッズ。なんかグッズないのか?(笑)

またどっかでね、手伝ってくれたりしたらありがたいなって思いますけども。素晴らしい、おめでとうございます。

岡村隆史、元ハガキ職人の放送作家・松原秀が『おそまつさん』でTAAF脚本賞受賞したことを祝福「素晴らしい」

大成功したオークラ

加藤浩次:オークラなんか、今、何本番組をやっているのって話じゃん。吠え魂が始まった当初、鈴木工務店は8本くらいレギュラーがあったじゃん。オークラなんか、レギュラーはこの番組1本だけだったからな。

それが今や、オークラは『はねるのトびら』を背負って立つような放送作家になってるんだから。『とんねるずのみなさんのおかげでした』にも入り、『ゴッドタン』もやっているし。今や12本のレギュラー番組をやっているんだってよ。12本のレギュラーがあるっていうのに、俺に仕事の話を持ってきた試しが無いんだよ。

鈴木工務店は、入ってきたばっかりのオークラに、1から仕事を教えたんだろ。それが今や、オークラは12本、鈴木工務店のレギュラーは5~6本ってことだからな。倍やってるんだから。これが10年の歴史(2010年時点)ですよ。

恐ろしいわ。でも、しょうがないんだろうな。そういう世界(実力が全ての芸能界)にいるからな。でも、10年でレギュラー12本にのし上がったのはスゴイよな。

加藤浩次「放送作家の厳しい現実」

下積みがしづらい昨今

伊集院光:放送作家を目指す方は大変だなと思うのは、昔は、わりとこの前に座ってる構成の渡辺君もそうだけど、なんかラジオの常連リスナーの人だったんだけど、結果的にラジオ局の中に入って働きました、みたいな人、凄いあったんです。

それ、ケースとしてかなり多かったですけど、もはや今、ちょっとそういうの難しいよね。なんかその…この構成の渡辺君は、元々はがき書いたり、はがきの時代、はがきを書いたりとかしてて、出待ちとかやってて、なんだかんだでいるようになったんだけど。

なんか本人…きっかけ忘れちゃったけど、そういう仕事したいみたいな話になったときに、「でも、電車賃も出ないよ、最初は」みたいな。「ギャラも電車賃も出ないけど、大丈夫?下働きみたいなこと」って言ったら、「あ、僕、歩くの好きなんで」みたいので。

家からずーっと、毎日なぜか5時間近く歩いて、考え事しながら帰るみたいな生活してたけど、今、そんなの逆にパワハラだとか言われちゃうし、「ブラック企業だ」とか言われちゃうから、本人がいいとか言っても、関係ないもんね。

そこを占めてきちゃうから、なかなか雇われることはないもんね。

伊集院光、現在の放送作家志望者は自ら望んでも無給の下積みがしづらくなっていると語る「ブラック企業だと言われちゃう」

伊集院光にとっての構成作家・渡辺

神田松之丞:「渡辺さんってどういう人なんですか?伊集院さんから見て」っていう話聴いたら、「とにかく、シゲフジなんかただ笑ってるだけなんだから」って思ったらさ、渡辺さんさ、まず「構成に携わってない」って言うのよ。

「え?」って思って。だから、「渡辺さんって、何なんですか?」って言ったら、「何なんだろうね?」って(笑)あと、笑ってんのと、基本的になんかメモを渡すんだって。固有名詞とか出なくなったら。それだけだっつうのよ(笑)それで20数年とかやってんだと思って。

結局さ、シゲフジも俺と伊集院さんの対談を聴いてたんだけどさ、シゲフジがまず「俺と同じじゃん」って言ったの。「渡辺さんって、偉いかと思ったら、俺と同じじゃん」って言ってんのよ(笑)

お前と同じではないけど。爆笑さんのとか、ちゃんと作家としてやってんだから。お前じゃないけども。だから、「どんな存在なんだ?」って思ってさ。

でさ、伊集院さん曰く、「依存してる関係なのかもしれないね」って言ってて。で、「彼はとにかく鈍感だから」って。聴けば聴くほど、その関係性がおかしくってさ。

前から、『深夜の馬鹿力』って、変なラジオだなって思ってたのよ。それ、伊集院さんの面白さに隠れてんだけど、なんかね、心の中で凄い…なんだろう、今、頭の中で「パワハラ」って言葉が出てんだけど(笑)それはそのまま使いづらいなぁ(笑)

パワハラじゃないんだけど、なんかよく分からない師弟感とか。師弟感よりも密な空気みたいなのを感じて。渡辺さんに向けてやってる、みたいな感じがちょっとある感じしてて。

で、彼はもちろんファンだから、そのファンの前で、もちろん構成とかをするのもイヤだし、ネタとかさ、「こんなの喋ったらどうかな?」っていうのもイヤだしっていう。ある種、『Oh!デカ』時代から聴いてた奴に対して、「今の俺も延長線上で、ずっと昔のままだ」っていうものの象徴なのかなって捉えられて。

だから、その不思議な関係なのがさ、なんか伊集院さんがGPSかなんか持ってて、渡辺さんも伊集院さんの位置を常にチェックしてんだって。それ、おかしいだろ、関係性(笑)

「SPなの?」って思って(笑)で、伊集院さんが…「まぁ、これコンプライアンスの関係でさぁ、世間の人が言うと引いちゃうかもしれないけど」って、伊集院さんもちゃんと言ってて。いいよね、不思議な関係だから、仕事としてみんな聴いて欲しいんだけど。

電話かけたら、15分以内に伊集院さんがどこにいようと、必ず15分以内に渡辺さん来るんだって。極端に言うと、東京にいなくて、神奈川とかさ、なんか沖縄とかにいてもさ、来てくれて、渡辺さんが。

別に何をするわけじゃないんだって。「ただいて欲しい」んだって(笑)「なんだ、その関係」って(笑)怖いっていうか。

でもなんか結局、必要なんだよね、伊集院さんにとっては。その渡辺さんっていう存在がいることによってっていう。

でも、伊集院さんが言ってたのが、「アイツもいい年齢だからさぁ」って。「おじさんになっちゃってるから、この関係も歪(いびつ)だし、俺でもおかしいと思ってんだよね」っつって。

神田松之丞、伊集院光と「構成作家・渡辺雅史」との関係性に驚く「師弟感よりも密な空気」「ただいて欲しい」

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